この夏泊まりに来た2人の女性
2012年 09月 07日
新潟に住むようになってから、福島県内に住む友人たちが福島にいた当時より訪問してくれるようになった。近いほど、そのうち行くからと先延ばしになってしまい、遠くなるほど予定を立ててくるから実現しやすいのだろう。そういう自分も、5年前福島市内にマンションを購入した友人宅へそのうちと言って行けてなかったのを、ようやく今年訪問できた。距離的に遠くなるほど繋がりを強く求めてしまうことはある。
この夏、2人の女性が我が家に泊まりに来た。どちらも妻の友人で30代前半、独身。1人目はまいちゃんと言って、妻の大学時代からの親友だ。8月の上旬に山形市から来てくれた。まいちゃんには、昨年の震災直後3月17日から21日までの3泊4日、一家3人で泊めてもらった。原発事故の情報が錯綜して、生後1ヵ月の娘を抱えながら怯えていた悪夢のような日々だ。一刻も先を読めない状況下で、妻は泣きながら僕に福島からの避難を訴えた。片道だけのガソリン量で、まいちゃん家を目指した。カレンダーでは3連休が絡んでいた時でいろいろ予定もあっただろうが、まいちゃんは快く迎えてくれた。山形で過ごした4日間で、僕たちは代え難い安堵を得て、笑いを取り戻した。
新潟に来てくれたまいちゃんと、海っぱたでビールを飲んだり、ワイナリーに行ったり、娘と遊んでもらったりと楽しく過ごした。彼女は会社員である傍ら、2つのバンドのヴォーカルをかけ持っている。自分がやりたいことを素直に実行していて、まさに今を楽しんでいる。楽器にも挑戦していてサックスを買おうか迷っているようだった。「この先、結婚でもしたらサックス使わなくなっちゃうし…。」僕はサックスを買うべきだと思った。今やりたいことをのびのびとやっているまいちゃんに、妻も僕も惹かれているのである。
一方、9月初旬に東京から来てくれたのがAさんだ。彼女は、妻が編集者時代に東京まで通って受講していた「宣伝会議」主催の編集者養成講座で知り合った友人だ。これまでも何度か妻に会いに福島にも遊びに来てくれていたそうだけど、僕は1度だけあいさつ程度で会っただけだった。妻とは文通が続いていた。元々食品会社の社員だったが退職し、前から夢だった家庭科の教師を目指して合格し、都内にある私立の中学校に勤めていた。しかし今年3月、わずか2年で退職してしまった。現実の「学校」という職場に適応できなかったのだろう。
Aさんは2泊3日、滞在していった。彼女を何年かぶりに見た時、はっとしてしまった。老け込んでいたのである。現在は無職のようだが、相当に疲れていることが伺えた。現実を否定する内容の手紙が来ていることは聞かされていた。会って30分もすれば大体その人の雰囲気がつかめるが、率直に言えば「全く熱がない」のである。2日間見ていて、何をするにもエネルギーを感じられないのである。そして滞在中、彼女が口にすることの多くは、「日本になんかいたくない」「勤めていた学校とその教職員がひどい」「フランスで暮らしたい」そんなところである。妻は問う。「じゃあフランスに行っちゃえば?」「お金がない」「じゃあ向こうで働けば?」「1年でビザが切れるから意味がない」「んー、東京が良くないのよ。日本の地方も素敵なところたくさんあるよ」「東京で通院している病院があって東京を離れられない」この会話を聞いた時、この人は何をしたいんだろうと思った。ただ、現実から逃避したいだけなのではないか。
後日、まいちゃんからハガキが届いて、サックスを買ったそうだ。要は何が言いたいかっていうと、自分のやりたいことをやって輝いている人と、現実から逃げて夢想ばかりしている人では、30代独身女性だけにより際立って映ってしまうなあということだ。男から見ても。最近、泊まっていった2人の女性がモロ対比関係にあったから、下世話ながらついボヤいてしまったのである。
この夏、2人の女性が我が家に泊まりに来た。どちらも妻の友人で30代前半、独身。1人目はまいちゃんと言って、妻の大学時代からの親友だ。8月の上旬に山形市から来てくれた。まいちゃんには、昨年の震災直後3月17日から21日までの3泊4日、一家3人で泊めてもらった。原発事故の情報が錯綜して、生後1ヵ月の娘を抱えながら怯えていた悪夢のような日々だ。一刻も先を読めない状況下で、妻は泣きながら僕に福島からの避難を訴えた。片道だけのガソリン量で、まいちゃん家を目指した。カレンダーでは3連休が絡んでいた時でいろいろ予定もあっただろうが、まいちゃんは快く迎えてくれた。山形で過ごした4日間で、僕たちは代え難い安堵を得て、笑いを取り戻した。
新潟に来てくれたまいちゃんと、海っぱたでビールを飲んだり、ワイナリーに行ったり、娘と遊んでもらったりと楽しく過ごした。彼女は会社員である傍ら、2つのバンドのヴォーカルをかけ持っている。自分がやりたいことを素直に実行していて、まさに今を楽しんでいる。楽器にも挑戦していてサックスを買おうか迷っているようだった。「この先、結婚でもしたらサックス使わなくなっちゃうし…。」僕はサックスを買うべきだと思った。今やりたいことをのびのびとやっているまいちゃんに、妻も僕も惹かれているのである。
一方、9月初旬に東京から来てくれたのがAさんだ。彼女は、妻が編集者時代に東京まで通って受講していた「宣伝会議」主催の編集者養成講座で知り合った友人だ。これまでも何度か妻に会いに福島にも遊びに来てくれていたそうだけど、僕は1度だけあいさつ程度で会っただけだった。妻とは文通が続いていた。元々食品会社の社員だったが退職し、前から夢だった家庭科の教師を目指して合格し、都内にある私立の中学校に勤めていた。しかし今年3月、わずか2年で退職してしまった。現実の「学校」という職場に適応できなかったのだろう。
Aさんは2泊3日、滞在していった。彼女を何年かぶりに見た時、はっとしてしまった。老け込んでいたのである。現在は無職のようだが、相当に疲れていることが伺えた。現実を否定する内容の手紙が来ていることは聞かされていた。会って30分もすれば大体その人の雰囲気がつかめるが、率直に言えば「全く熱がない」のである。2日間見ていて、何をするにもエネルギーを感じられないのである。そして滞在中、彼女が口にすることの多くは、「日本になんかいたくない」「勤めていた学校とその教職員がひどい」「フランスで暮らしたい」そんなところである。妻は問う。「じゃあフランスに行っちゃえば?」「お金がない」「じゃあ向こうで働けば?」「1年でビザが切れるから意味がない」「んー、東京が良くないのよ。日本の地方も素敵なところたくさんあるよ」「東京で通院している病院があって東京を離れられない」この会話を聞いた時、この人は何をしたいんだろうと思った。ただ、現実から逃避したいだけなのではないか。
後日、まいちゃんからハガキが届いて、サックスを買ったそうだ。要は何が言いたいかっていうと、自分のやりたいことをやって輝いている人と、現実から逃げて夢想ばかりしている人では、30代独身女性だけにより際立って映ってしまうなあということだ。男から見ても。最近、泊まっていった2人の女性がモロ対比関係にあったから、下世話ながらついボヤいてしまったのである。
by zaoribiyori
| 2012-09-07 22:48


