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福島市から新潟市へ一家避難した子育て主夫の些細な気づき


by zaoribiyori

新潟市に避難して受けてきた支援

 先週末、約20年ぶりに巨人戦を見てきた。場所は新潟市のハードオフエコスタジアム。福島県から新潟県内に避難している世帯にチケットが配布された。ありがたい。巨人戦と言えば、学生の時、東京ドームの外周を2周する長い列に並び、2時間かけてチケットを取ったことを思い出した。当時よりはプロ野球人気が落ちてしまったけど、やっぱり巨人戦は特別な気持ちになる。
 球場に着いてスタメンのオーダーを見たら、巨人でわかる選手が阿部、坂本、長野の3人だけ。対戦相手のヤクルトに至っては1人もいない。宮本の守備はどうしても見たかったのだけど、外されていた。畠山も。んー、いくら熱心に追っかけてなくてもここまで自分がプロ野球から離れていたとには驚いた。だから例によって、持参したいなり寿司を頬張り、トウモロコシにかぶりつき、ノンアルコールビールを飲むことに楽しみを切り替えた。面白い局面が来ると妻にうるさがられながら解説をし、たまに大声で叫ぶと娘が喜んだ。偶然にも斜め後ろの席に中学・高校の同級生だった友達とその家族が座っていた。彼らも郡山市から避難している。1度だけ、新潟で一緒にメシを食べたがそれ以来だった。うちの娘が飽きてきたので5回裏が終わって、友達にあいさつをして球場を後にした。

 避難してちょうど1年になるが、さまざまな支援をいただいた。家賃補助や東電からの賠償(これは支援じゃないか)など、全国どこに避難しても共通の支援は周知されているので、新潟市に来たことで受けてきた支援を挙げておこうと思う。
■プロ野球観戦チケット3試合分(5月の阪神・広島戦は新潟日報社より、7月の
 フレッシュオールスター戦は新潟県より、9月の今回は地元局NSTより)
■お米券1万円分(新潟市より)
■寄付金1万円(新潟県民の寄付により)
■新潟市指定ごみ袋3年分(新潟市より。新潟市はごみ袋が有料)
■避難者交流会での軽食と子どもへの記念品(新潟県より)
■避難者交流会での保育サービス3時間が2回(新潟市より)
 他にもコンサートや舞台、イベントなどの無料招待の案内はたくさんいただくが、子どもと一緒となるとなかなか難しい。避難者交流会は各種団体が無数に開いているが、参加したのはこの程度だ。交流会に参加しても、せいぜい知っている者同士しゃべくりあっているのが現状で、あまり楽しいものではない。場が設けられているだけで、「あとは皆さん勝手にしゃべってお友達になってください」的なもので我々のような引っ込み思案家族は、ただ傍観しているだけになってしまう。だからあまり足を運んではいない。いずれにしろ、数々の支援で我々避難者は生活できていることに変わりはない。
 
 今日で震災発生1年半になる。ここまで支援が続いていることに感謝しつつも、自立していける人から順番に、福島に戻るも避難先に残るも人様に頼らない生活を始める時期が来ていると思う。その実現が何よりありがたいことなのだ。
by zaoribiyori | 2012-09-11 22:22