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福島市から新潟市へ一家避難した子育て主夫の些細な気づき


by zaoribiyori

頭は並で十分、体を動かすのが好きな子になって欲しい

 自分が娘にしてやれる重要な仕事のひとつに公園に連れていくことがある。食事を作るだのおむつを替えるだのは、基本だし誰でもやれる。しかし、公園で子どもと遊ぶことは大変なことで、慣れてくると億劫になって家でくすぶってしまうことがある。雨の日や猛暑の日を除けば、できるだけ公園で遊ばせることを自分の中で習慣化するようにしている。

 新潟市は公園数の多さとその設備の充実度は、かなりのものだと思う。我が家から徒歩10分圏内にあるいくつかの小さな公園は近くて便利だけど、連れていくほうが退屈してしまいあまり利用していない。クルマで10分圏内まで広げると、海浜公園や森林公園、遊具充実の児童公園など大きくて魅力的な公園が5~6箇所あり、これらを日ごと順繰りに回っている。そういう意味では、我が家の立地は公園に事欠かなくありがたい。

 外で子どもと遊んでいると、楽しいだのしんどいだのに加えて気づくことがいっぱいあって有意義だ。まず、子どもの社会性を垣間見れる。ちょっと前まで積極的によその子ににちょっかいを出していた娘だが、ここ最近は子どもが近づいてくると逃げるようになってしまった。大人が近づくと逃げるので、人見知りが始まったなと思っていたが、子どもまで逃げるようになってしまった。それから子どもの身体能力(1歳児にそんなものあるのか?)が、相対的に推し量れることもある。どう見ても3歳くらいの男の子がビビって滑り台から下りられないのを、娘は笑いながら下りていく。階段の上り下りが怖くて見てられないので手を差し伸べると、「手を離せ。向こう行ってろ」と一人で手すりにつかまってバランスを取りながら上り下りする。こんな程度で、「こいつは身体能力がスゴイ」と思っている親バカは数限りなくいるんだろうけど、親ってやっぱりそう思ってしまう。
 
 子どもが思いっきり体を動かしている姿を見て思った。頭はそこそこでいいけど、体の丈夫さや身体能力は他より優れていて欲しいなと。体を動かすことが好きで、体育が一番好きな(両親がそうなので)子になって欲しいなと。40歳を過ぎても、自分の中で結構な頻度で反復される快感体験ってある。それは、小学生の時に速球投手から打ち放ったセンター前ヒットだったり、万年レシーバーだった高校のバレー部時代に上げた強打レシーブだったり、スポーツで得た快感だ。今でもその時の手ごたえをはっきりと覚えているし、情景だって思い出せる。こういう快感シーンがいくつかあるのって、自分にとっては生きる上でのささやかな宝だったりする。テストで100点取ったって、それを覚えていてじんわりすることなんてない。ズバ抜けて頭が良くてズバ抜けた資質を備えた大人物になるようだったら別だけど、そうなるはずは絶対にないので、頭は並で十分、道徳観が備わっていればそれで良い。なんでもいいから好きなスポーツに熱中してもらいたいというのが、今のところの願望である。

 日中外に出て太陽の光を浴びると、昼寝もたっぷり3時間、夜もぐっすり寝てくれるのでありがたい。公園デビューなんて言うけど、毎回訪れる公園でデビューしているようなもんで、新潟のママたちは(全国そうだろうけど)、あたたかく微笑ましく、我々父子を迎えてくれるのである。
by zaoribiyori | 2012-09-13 22:17