人気ブログランキング | 話題のタグを見る

福島市から新潟市へ一家避難した子育て主夫の些細な気づき


by zaoribiyori

農家レストラン経営会議の端っこで

 先週末3連休は福島に帰った。妻と自分の実家に1晩ずつ泊ってきた。自分の実家や親のことになると、良くも悪くも情が露になってしまうのでうまく書けない。いつも感じることだが、妻の実家で過ごす時間は、あまり経験できないことが多く楽しく意義深い。そもそも今回の帰省は、妻の実家のこれからについて、勝手ながら妻と僕が思いついたことを話すことが目的だった。夕食時にどんなことがが話題に上がったのか簡単にまとめておこう。
 
 妻の実家は、なめこ栽培を主とした農家だ。同時に数年前から、調理師である弟を柱に農家レストランを経営していて、今年からは旅館業も取得して農家民宿が始まった。これだけでも十分に面白い家だけど、これ以前の時点でも、僕は農家におじゃまするというだけで相当新鮮だった。おじいちゃん、おばあちゃんは、畑に出てジャガイモ、大根、人参、ごぼうなど一般的な野菜はほぼ作っていて、近くの道の駅で売っている。家族各々がやっていることがまた面白く、1人1人について細かく書きたいけど、ものすごい文字量になってしまうので、控えておく。

 話の本題は、「レストランと民宿の経営をさらに本格化・安定させるために現状をどう変えるか」だった。要点は2つに絞られた。1つ目は、なめこ栽培をはじめとした農作業、パン作り(お母さん)、NPO活動(お父さん)、その他家のこと諸々とただでさえ忙しい毎日に、レストランや民宿の仕事が加わるというオーバーワーク状態をどのように時間と労力を配分するかということ。2つ目は、中山間地域という商売上不利な立地でどう集客するかということ。妻は客観的にも見れて家庭内の事情も分かっているから、忌憚なく話を進め、みんなの発言の交通整理をした。農業経営もレストラン経営の経験もない僕は、見当違いなことを言って心外されてしまうことは避けたかったので、あまり余計な口出しはしなかった。基本的には妻の言葉をフォローし、集客するための店舗コンセプト、というかコンセプトを導く方向性のようなことだけは言った。終始、現在の仕事をどのようにレストラン&宿へ各々がシフトしていくかということが、常に会議の側面に貼りついていた。あくまで「農家レストラン」であり「農家民宿」だから、本業はなに?って言われないよう逸脱しないことも忘れてはならなかった。とにかく楽しい、ビールグラスを傾けながらの夕食会議だったのである。

 夕食が一段落したところで、
弟「ところで明日東京から泊まりに来る女の人ってここまでどうやって来んの?」
父「とりあえず電車に乗って駅までは来るから、あとは迎えに来てほしいって」
(注:最寄駅まではクルマで30分。そしてお父さんは明日東京に出張予定)
母「誰が迎えに行くの?」(注:みんなやることがありすぎて時間が取れない)
父「…」
弟「そんなこと初めて聞いたけど、もう1回予約内容を確認してみたら?」
(ここでお父さんが、予約のメールをPCまで確認に行く)
父「やっぱり駅まで迎えに来てくれって。そして明日、明後日と2泊するようだ」
母&弟「え!2泊?それも初めて聞いた!どうすんの?準備していない!」
ちょっとあきれ気味の妻「あのさ、予約の日程表をどこかに貼っておいたら?」
こんな感じでバタバタしているけど、のどかな風景と新鮮な野菜で作るイタリアンとどこまでも透き通った人たちが迎えてくれる、評判の良いレストランと宿なのである。

 
by zaoribiyori | 2012-09-21 22:13