ついにキムチを作る(破目になる)
2012年 12月 14日
40歳を過ぎれば誰でも白菜キムチを1度や2度作ったことはあると思うが(ねーよ)、僕も生まれて初めて、この恐ろしく手の込んだ、コストがバカ高く付く漬け物を作ってみた。
数週間前に冬タイヤ交換のために保管している実家に帰った。妻の実家にも1泊して、その帰りにいただいた野菜の量がハンパじゃなかった。クルマのハッチバックは野菜でぎっしり。「こりゃ八百屋」って言ってみんな笑った。収穫期におじゃましたからいつもの2倍3倍の量に。毎度のことだが誠にありがたいことです。新潟でお世話になっている方に差し上げてもいいんだけど、「福島の野菜」というだけで敬遠してしまう人も中にはいるかも知れないと、残念だけど我が家ですべていただくことにする。その量っていうのが、長い山芋10本、太いごぼうが10本、極太人参が…と、キリがないので省略。中でも特にすごかったのが白菜の巨大さ。平均的な白菜の重さって2kgぐらいらしいが、もらった白菜を量ったら5㎏。通常の2.5倍だ。これが3玉ある。新潟に帰る車中で妻と、この野菜たちをいかに延命させ調理するかを話し合う。ごぼうと人参はきんぴらを山ほど作って冷凍、大根は切干大根に。そして白菜は…、この時妻が言ってはいけないことを口にする。「キムチ作ってみようか!」元来妻は、この手の手製モノにチャレンジしたがりなのである。その時は僕も興味本位で、「いいね!やってみっか!」なんつってしまったけど、これが実際作ってみて大変なことになる。
白菜キムチの作り方を簡単に言えば、
①白菜を切って丸一日天日干し。
②干した白菜に塩を揉み込み一晩漬ける。
③キムチの素を作る。
④漬けた白菜にキムチの素を塗り込み、一週間放置。
これでキムチが食べ頃となって、1ヵ月ぐらいは持つとのこと。こうしてシンプルに要約すると簡単そうに見えるけど、一番厄介なのは③キムチの素④塗り込み作業だ。「市販のキムチの素でいいんじゃね?」と言っても「我が家のキムチが食べたい」という妻のクールな一言によって、いよいよキムチの素作りが始まるのである。
とにかくキムチの素には驚くほどの食材が含まれている。イカの塩辛、スルメ、しじみ、人参、りんご、昆布、にんにく、生姜…疲れてきたから止めるけど、まだまだあったような気がする。1週間前の話なので、忘れてしまった。材料購入だけで5,000円ぐらいはしたはずだ。しじみなんて我が家で買ったことないんだから、そもそも。しじみ汁飲みたかったなあ。それはともかく、食材によって煮たり、おろしたり、切り刻んだりして、韓国産トウガラシに混ぜ込む。5㎏の白菜1玉分のキムチの素の量は半端ではない。「大きめのボウルに~」なんてレシピには書いてあるけどとても小さいので、洗濯機の横に転がっていたバケツを洗い、この中に食材を突っ込み自分の手も突っ込みとにかく混ぜる。妻と娘が寝静まった深夜に一人、ジャズを聴きながら右手をバケツの中でスイングさせる。なんとか出来たキムチの素を白菜の葉一枚一枚に塗り込む。葉の大きさと枚数が半端じゃないのでこれだけでも1時間近くかかったかな。ヘトヘトになりながらもすべてに塗り込み、発泡スチロールの容器に入れて密閉し、室内常温で一晩置き、そのあとは冷蔵保存。冬の新潟の外気は常時10度以下なので、うちはベランダに放置。キムチ作りと言う肉体労働が終わって風呂に浸かり布団に入ったが、しばらく右手がじんじんと熱い。冬には持って来いの作業なのだ(こじつけ)。
1週間経って、キムチを取り出し、キムチ鍋を作ってみた。市販のキムチに慣れているせいか、何となく旨味が足りないんじゃないかって思ったけど、妻は僕を労うためにかうまいと言ってくれた。それにしても恐ろしい量のキムチがある。基本、鍋に突っ込むが、あの手この手でキムチを食い続ける日々が始まるのである。
切干大根には1週間の天日干しが必要なのだが、この時期の新潟は晴天の日を見つけるのが難しく、せめて曇り空の日にベランダに広げて干してたが、なかなかうまく干せなかった。案の定、一部にカビが生えてしまい泣く泣く処分することになってしまった。東和のおじいちゃん、おばあちゃん、ごめんなさい。
フレンチにしろ中華にしろ懐石にしろ素晴らしい食文化が世界にはある。高級料理だから、めったに食べる機会など回ってこない。聞いたことはあっても一生食さないままの料理っていっぱいあるんだろうなと思う。これは悲しいけど現実だ。でも、キムチを作っていてふと思う。身の回りの日常の料理にも、結構手が込んでいたり、先人の知恵が詰まってたりすることに気付かされ、いかに自分が何も知らないでここまで飲んで食ってきたりしたもんだと思う。身近な料理を改めてひとつひとつ作り上げて食べることで、「なるほどな」と、また深く納得して感謝して味わい尽くすことができるようになる。ありふれた日常で十分豊かさを実感できるんだなと気付かされたのである。
数週間前に冬タイヤ交換のために保管している実家に帰った。妻の実家にも1泊して、その帰りにいただいた野菜の量がハンパじゃなかった。クルマのハッチバックは野菜でぎっしり。「こりゃ八百屋」って言ってみんな笑った。収穫期におじゃましたからいつもの2倍3倍の量に。毎度のことだが誠にありがたいことです。新潟でお世話になっている方に差し上げてもいいんだけど、「福島の野菜」というだけで敬遠してしまう人も中にはいるかも知れないと、残念だけど我が家ですべていただくことにする。その量っていうのが、長い山芋10本、太いごぼうが10本、極太人参が…と、キリがないので省略。中でも特にすごかったのが白菜の巨大さ。平均的な白菜の重さって2kgぐらいらしいが、もらった白菜を量ったら5㎏。通常の2.5倍だ。これが3玉ある。新潟に帰る車中で妻と、この野菜たちをいかに延命させ調理するかを話し合う。ごぼうと人参はきんぴらを山ほど作って冷凍、大根は切干大根に。そして白菜は…、この時妻が言ってはいけないことを口にする。「キムチ作ってみようか!」元来妻は、この手の手製モノにチャレンジしたがりなのである。その時は僕も興味本位で、「いいね!やってみっか!」なんつってしまったけど、これが実際作ってみて大変なことになる。
白菜キムチの作り方を簡単に言えば、
①白菜を切って丸一日天日干し。
②干した白菜に塩を揉み込み一晩漬ける。
③キムチの素を作る。
④漬けた白菜にキムチの素を塗り込み、一週間放置。
これでキムチが食べ頃となって、1ヵ月ぐらいは持つとのこと。こうしてシンプルに要約すると簡単そうに見えるけど、一番厄介なのは③キムチの素④塗り込み作業だ。「市販のキムチの素でいいんじゃね?」と言っても「我が家のキムチが食べたい」という妻のクールな一言によって、いよいよキムチの素作りが始まるのである。
とにかくキムチの素には驚くほどの食材が含まれている。イカの塩辛、スルメ、しじみ、人参、りんご、昆布、にんにく、生姜…疲れてきたから止めるけど、まだまだあったような気がする。1週間前の話なので、忘れてしまった。材料購入だけで5,000円ぐらいはしたはずだ。しじみなんて我が家で買ったことないんだから、そもそも。しじみ汁飲みたかったなあ。それはともかく、食材によって煮たり、おろしたり、切り刻んだりして、韓国産トウガラシに混ぜ込む。5㎏の白菜1玉分のキムチの素の量は半端ではない。「大きめのボウルに~」なんてレシピには書いてあるけどとても小さいので、洗濯機の横に転がっていたバケツを洗い、この中に食材を突っ込み自分の手も突っ込みとにかく混ぜる。妻と娘が寝静まった深夜に一人、ジャズを聴きながら右手をバケツの中でスイングさせる。なんとか出来たキムチの素を白菜の葉一枚一枚に塗り込む。葉の大きさと枚数が半端じゃないのでこれだけでも1時間近くかかったかな。ヘトヘトになりながらもすべてに塗り込み、発泡スチロールの容器に入れて密閉し、室内常温で一晩置き、そのあとは冷蔵保存。冬の新潟の外気は常時10度以下なので、うちはベランダに放置。キムチ作りと言う肉体労働が終わって風呂に浸かり布団に入ったが、しばらく右手がじんじんと熱い。冬には持って来いの作業なのだ(こじつけ)。
1週間経って、キムチを取り出し、キムチ鍋を作ってみた。市販のキムチに慣れているせいか、何となく旨味が足りないんじゃないかって思ったけど、妻は僕を労うためにかうまいと言ってくれた。それにしても恐ろしい量のキムチがある。基本、鍋に突っ込むが、あの手この手でキムチを食い続ける日々が始まるのである。
切干大根には1週間の天日干しが必要なのだが、この時期の新潟は晴天の日を見つけるのが難しく、せめて曇り空の日にベランダに広げて干してたが、なかなかうまく干せなかった。案の定、一部にカビが生えてしまい泣く泣く処分することになってしまった。東和のおじいちゃん、おばあちゃん、ごめんなさい。
フレンチにしろ中華にしろ懐石にしろ素晴らしい食文化が世界にはある。高級料理だから、めったに食べる機会など回ってこない。聞いたことはあっても一生食さないままの料理っていっぱいあるんだろうなと思う。これは悲しいけど現実だ。でも、キムチを作っていてふと思う。身の回りの日常の料理にも、結構手が込んでいたり、先人の知恵が詰まってたりすることに気付かされ、いかに自分が何も知らないでここまで飲んで食ってきたりしたもんだと思う。身近な料理を改めてひとつひとつ作り上げて食べることで、「なるほどな」と、また深く納得して感謝して味わい尽くすことができるようになる。ありふれた日常で十分豊かさを実感できるんだなと気付かされたのである。
by zaoribiyori
| 2012-12-14 15:03


