新潟の冬の暮らし
2013年 01月 16日
新潟に越す前に何人かの人に言われたのは、「新潟の冬は暗いよ~」だった。昼間から暗いとはどういうものかと想像してもピンとこなかったが、実際過ごしてみてなるほどこれは暗い。太平洋沿岸育ちの自分にとって冬型の気圧配置と言うと、空は雲ひとつなくカラッと晴れ渡って、空気が乾燥し冷たい。これが日本海側にまわると、真逆に空は厚い雲に覆われ常に雪か雨がぼそぼそと降っている。とりわけ寒いというほどでもないけど、とにかく陰鬱な日が毎日毎日ずーーっと続く。日本列島全部晴れマークで新潟だけ雪なんていうことはしばしばある。極々たまに新潟が晴れなんていう日があると、日本全国雨か雪になってしまう。日本海側は昔から日本のウラ側と表される。田中角栄がこのウラ側にまで道路や新幹線を引っ張ってくれたおかげで、新潟は現在のような利便性の良い地方として発展してきた。「当時は長靴を履いた土建屋の社長がクラウンに乗って毎日ゴルフしてたよ」なんて取材した時に何度か聞いたもんだ。
「1日1時間外遊び!」を信条として子育てしてきた身としては、この冬場の閉塞的なこもり状態は何とも歯がゆく鬱屈感が出てくる。自分も子も。この季節天気が変わりやすいのも特徴で朝大雪が降っていたかと思ったら、昼過ぎに太陽が顔を出すなんてこともある。そんな瞬間を見逃す訳はなく、娘にサッと上着を引っ掛けブーツを履かせて外に出る。海沿いだから風が強く冷たいが、何より日光を浴びれることがありがたく、2人でそこら辺を歩き回る。子どもも雪の上を歩くのが楽しそうだ。でも周りには、この季節に用もなく歩いている人なんていない。1時間ほどして帰ってくると、雪やみぞれがまたボタボタと降ってくる。新潟市は積雪量こそ大したことないが、降雪頻度はやはり高い。あとは家の中で、何か遊ぶことを見つけてごそごそと過ごす。
新潟県は北東から南西にかけて長細いので、地域によって天候が違う。平野と山沿いでも随分違う。新潟県の豪雪地域と言うと湯沢や魚沼といった県南の山沿いの地域が当たる。冬場に別の豪雪地域を訪ねたことがあったが、完全に雪に埋もれての生活だった。家の戸が閉まりにくくなったら、屋根の雪下ろしのタイミングだと、その家のおばあさんが言っていた。居間の中央に年季の入った薪ストーブが、この季節に圧倒的な存在感を示して鎮座している。家の外には3年分はあるらしい薪が備蓄されている。ストーブの上でお湯を沸かしてお茶を出してくれ、モチを焼いてもてなしてくれた。この家の中にいると時間の過ぎ方が遅く、世間の株価下落や食糧危機や原発是非なんてどうでもいいように思えてくる。外の世界から遮断されているが故の室内で過ごす、えもいわれぬ温かみがそこには確実にあった。雪国ならではの文化や彼らの営みに、気持ちが融けていく感覚に浸ることができた。
「1日1時間外遊び!」を信条として子育てしてきた身としては、この冬場の閉塞的なこもり状態は何とも歯がゆく鬱屈感が出てくる。自分も子も。この季節天気が変わりやすいのも特徴で朝大雪が降っていたかと思ったら、昼過ぎに太陽が顔を出すなんてこともある。そんな瞬間を見逃す訳はなく、娘にサッと上着を引っ掛けブーツを履かせて外に出る。海沿いだから風が強く冷たいが、何より日光を浴びれることがありがたく、2人でそこら辺を歩き回る。子どもも雪の上を歩くのが楽しそうだ。でも周りには、この季節に用もなく歩いている人なんていない。1時間ほどして帰ってくると、雪やみぞれがまたボタボタと降ってくる。新潟市は積雪量こそ大したことないが、降雪頻度はやはり高い。あとは家の中で、何か遊ぶことを見つけてごそごそと過ごす。
新潟県は北東から南西にかけて長細いので、地域によって天候が違う。平野と山沿いでも随分違う。新潟県の豪雪地域と言うと湯沢や魚沼といった県南の山沿いの地域が当たる。冬場に別の豪雪地域を訪ねたことがあったが、完全に雪に埋もれての生活だった。家の戸が閉まりにくくなったら、屋根の雪下ろしのタイミングだと、その家のおばあさんが言っていた。居間の中央に年季の入った薪ストーブが、この季節に圧倒的な存在感を示して鎮座している。家の外には3年分はあるらしい薪が備蓄されている。ストーブの上でお湯を沸かしてお茶を出してくれ、モチを焼いてもてなしてくれた。この家の中にいると時間の過ぎ方が遅く、世間の株価下落や食糧危機や原発是非なんてどうでもいいように思えてくる。外の世界から遮断されているが故の室内で過ごす、えもいわれぬ温かみがそこには確実にあった。雪国ならではの文化や彼らの営みに、気持ちが融けていく感覚に浸ることができた。
by zaoribiyori
| 2013-01-16 16:14


